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「オンライン診療ポケットドクター」とウェアラブル心電計「duranta」を用いた新しい診療形態の共同研究を、神戸大学にて開始

新たな診療形態の安全性・有用性の検討

国立大学法人 神戸大学（以下 神戸大学）と株式会社オプティム（以下 オプティム）、株式会社ZAIKEN（以下 ZAIKEN）は、神戸大学医学部附属病院^※1を研究の場とし、オプティムが提供する「オンライン診療ポケットドクター」とZAIKENが提供する「duranta（デュランタ）」を用いて、心房細動^※2患者の外来診療における小型心電計の郵送システムを活用する、新しい診療形態の安全性と有用性の検討を行う共同研究を開始いたしました。

■共同研究を実施する背景

新型コロナウィルス感染症の拡大、患者高齢化、在宅医療の推進、病院の混雑解消などから近年オンライン診療への需要は高くなっています。循環器疾患の中でも不整脈疾患を有する患者においては、診察時に不整脈発作を確認するためにリアルタイムで心電図の確認を実施する必要がありますが、自宅に専用の医療機器や検査体制を用意するのが現実的に難しいため、これまでのオンライン診療ではリアルタイムでの心電図確認が行えませんでした。また、不整脈の発作や再発を確認するためには、診察時の心電図検査に加え24時間のホルター心電図検査^※3を行う事が一般的ですが、従来のホルター心電図検査では、患者は2日連続で病院に通院する必要があり、特に高齢者やADL^※4の低い患者、そしてその家族の負担などが大きいことが課題とされています。

前述の課題を受け、神戸大学医学部附属病院は、オプティムが開発した「オンライン診療ポケットドクター」と、ZAIKENの「duranta」に注目しました。「オンライン診療ポケットドクター」は診療予約やビデオ通話によるオンライン診療、医薬品や処方箋の配送管理までを一元で行えるスマートフォン用サービスで、患者は自宅にいながら、オンライン診療を受診することができます。「duranta」は小型、軽量かつ最長1週間程の長時間にわたり心電図を連続で記録できる、本邦において医療機器として承認されているホルター心電計です。「duranta」は、患者が容易に装着することができるため、ホルター心電計としての機能に加え、サーバーを介して、患者宅からリアルタイムに心電図を病院に送信する事が可能です。
「オンライン診療ポケットドクター」と「duranta」を組み合わせることで、状態が比較的安定した不整脈疾患患者への通院負担や病院混雑を軽減し、新型コロナウィルス感染症で受診などを控える状況においてオンライン診療への活用が期待できます。また、従来よりも長時間の心電図モニタリングが可能となり不整脈再発の早期発見につながる可能性もあります。

■共同研究概要

不整脈のカテーテルアブレーション治療^※5後で状態が安定しており、医師が非対面での診療が可能と判断した患者において、郵送された「duranta」での長時間心電図検査やリアルタイムでの心電図波形を基に、「オンライン診療ポケットドクター」を用いたオンラインでの診察と、対面による診察を組み合わせた循環器外来での新たな診療形態の安全性と有用性を検討します。

◆研究試験フローチャート

■「オンライン診療ポケットドクター」とは

「オンライン診療ポケットドクター」とは、オプティムとMRT株式会社^※6との共同サービスです。オプティムの持つリモートマネジメントテクノロジーと、MRTが培ってきた医療情報および医師、医療機関のネットワークを組み合わせ、医療を必要としている人々と遠隔地にいる医療の専門家をつなぐサービスです。オンライン診療における診療予約から決済までの一連の流れを、スマートフォン・タブレット上で実現できます。

「オンライン診療ポケットドクター」についての詳細は、以下のWebサイトをご確認ください。

「オンライン診療ポケットドクター」サービスページ：
https://www.pocketdoctor.jp/

■「duranta（デュランタ）」とは

小型・軽量・コードレスで、装着時の不快感の少ないウェアラブルな1ch心電計です。患者は操作することがほとんどなく、胸部への貼付けのみで心電図をリアルタイムに電送することが可能で、突発性不整脈の検出に適しています。
https://zaitaku-kenko.co.jp/products