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公開日: 2025/6/5

情シス向け!Chat GPTを120%活用する
プロンプトまとめ8選

今や多くの人が利用し無視できない存在となっている、「Chat GPT」。それはビジネスシーンにおいても例外ではありません。普段の業務を便利にするために「Chat GPT」を活用できていますか? この記事では、情報システム部門向けに、コピー&ペーストするだけですぐ使える「プロンプト」とその回答例を提示します。上手に「Chat GPT」を利用して、ビジネスを加速させましょう。

Chat GPTを120%活用するプロンプトまとめ30選バナー

1.プロンプトとは

プロンプトとは、生成AIに対して与える指示や命令を含んだ入力文のことです。
ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)を基盤としたAIチャットボットは、このプロンプトを基に応答を生成し、ユーザーの意図に沿った出力を提供します。プロンプトには、実行したいタスクの内容、期待する出力形式、必要な制約条件など、AIとのコミュニケーションに必要な要素を含めることができます。
例えば、文章の長さ、使用する言葉の難易度、文体のトーン、含めるべき情報など、具体的な指示を盛り込むことで、より精度の高い応答を引き出すことが可能となります。このように、AIの能力を最大限に引き出すためのプロンプト作成のスキルは「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれ、ビジネスシーンにおいても
重要な技術として注目されています。
適切なプロンプトの設計により、AIツールの効果的な活用が実現され、業務効率の向上やより質の高い成果物の作成につながります。

2.プロンプトのコツ

プロンプトは自由に入力が可能です。しかし、その入力の仕方によっては意図しない出力を生みます。
意図する成果物を手に入れるためにはプロンプト入力に以下の要素をいれることをおすすめします。

  • ① ペルソナ(人物設定)
    どのような立場で回答してほしいか設定する。
    例:「〇〇の担当者として」「専門家として」
  • ② 内容
    質問や指示はどんな内容か状況や背景なども出来るだけ詳細にし、より多くの情報を提供する。
  • ③ 具体例
    例えばどのように回答してほしいか、具体的な例があれば示す。
  • ④ 出力の形式
    どのような形式や雰囲気で回答してほしいか伝える。
    例:「中学生にもわかるように」「ユーモアを交えて」
  • ⑤ 制約
    回答の形式、長さ、含めるべき情報、含めてはいけない情報などを具体的に指定する。
    例:「表形式で」「カタカナを使わないで」

プロンプトのコツの作図

3.利用時の注意事項

出力物における“ハルシネーション”

ハルシネーションとはAIが事実に基づかない、あるいは間違った情報を生成してしまう現象のことです。
不正確な情報が提供されることがあるため、利用する際には、必要に応じて真偽検証を行う必要があります。

個人情報と社外情報の取り扱い

AIサービスのサービス改善のために、入力された履歴はレビューまたは利用される場合があります。
機密性が高い情報は入力をしないように注意してください。

社内ガイドラインの遵守

利用可能なAIサービスの選択や利用に関するガイドラインが社内で規定されている場合、
その遵守を優先してください。

4.情シス向け!プロンプト8選

①ヘルプデスク業務で利用できるプロンプト

社員からの「ネットワークに繋がらない」という問い合わせ時に
一次回答として確認・依頼すべき事項をリストアップしたい

プロンプト

1.ペルソナ(人物設定)
社内ITサポート担当者として、ネットワークトラブルに対応した経験が豊富な専門家の視点で回答してください。

2. 内容
社員から「インターネットに繋がらない」「ネットワークに接続できない」といった問い合わせがあった際に、一次対応として確認・依頼すべき項目のリストを作成したいと考えています。ITに詳しくない一般社員からの問い合わせを想定しています。そのため、サポート担当者が電話やチャットなどでやり取りする際に、効率よく状況を把握できるような確認項目・指示内容を知りたいです。

3. 具体例
たとえば、「PCの再起動は試しましたか?」「LANケーブルが抜けていないか確認してください」といった基本的な確認項目を含めた一覧を想定しています。ネットワークトラブルが発生したときに、IT担当が社員にヒアリング・依頼するチェックリストを出力してください。

4. 出力の形式 ITに詳しくない社員にも対応しやすいように、やさしい言葉で、中学生にも理解できるレベルで説明してください。箇条書きで簡潔に、丁寧な表現でまとめてください。

5. 制約
・10〜15項目以内に収めてください。
・確認項目は「社員に確認・依頼すること」を中心にしてください。
・表形式で、「確認内容」と「補足説明」の2列で出力してください。

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出力例

ヘルプデスク業務で利用できるプロンプトの出力例のイメージ画像

②文章作成業務で利用できるプロンプト

社内AI利用ポリシーを設定したい。内容のアイデアがほしい

プロンプト

1. ペルソナ(人物設定)
情報セキュリティおよびコンプライアンスに詳しい企業内ITガバナンス担当者として、実際の社内規定作成に関わった経験のある立場で回答してください。

2. 内容
自社で生成AI(例:ChatGPT、Copilot、Claudeなど)の業務利用が広がりつつある中、社内向けにAI利用ポリシーを策定したいと考えています。業務効率化を妨げないようにしつつ、情報漏えいや不適切利用を防止するためのバランスあるガイドラインにしたくポリシー文書に盛り込むべき項目のアイデアがほしいです。

3. 具体例
たとえば、「業務上の機密情報をAIツールに入力しない」「利用目的は業務効率化に限る」「出力内容の信頼性は必ず確認する」などの項目が思いつきます。他にどのような内容を加えるべきか、漏れのない視点で教えてください。

4. 出力の形式
社内ポリシー原案として使えるよう、各項目を「項目名」と「簡潔な説明」の2列の表形式で出力してください。トーンはビジネス向けで、わかりやすく明確に。法的・倫理的配慮のある表現でまとめてください。

5. 制約
・15項目以内にしてください(現実的な分量で)
・実際のポリシー文書に転用しやすいよう、曖昧な表現は避けてください
・特定のAIツール名は出しても構いませんが、一般論として使える内容にしてください
・社内のITリテラシーが高くない部門にも通用するよう、専門用語には簡単な補足をつけてください(必要な場合のみ)

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出力例

文章作成業務で利用できるプロンプトの出力例のイメージ画像

③セキュリティ対策時に利用できるプロンプト

社員が不審なメールを開いてしまった場合の一時対応についてフローをつくりたい

プロンプト

1. ペルソナ(人物設定)
企業の情報セキュリティ担当者として実用的なアドバイスをお願いします。

2. 内容
社内で社員が誤って不審なメールを開いてしまった際の初動対応フローを作成したいです。社員自身が行うべき対応、その後IT部門が実施すべき確認・処理手順、社外連携が必要な場合の対応まで、段階的に整理したいです。メールの添付ファイルを開いたケース、リンクをクリックしたケースなど、リスクレベルの異なるパターンも想定してアドバイスしてください。

3. 具体例
「Step1:社員が不審なメールを開いたと気づいた時 → すぐにIT部門に報告、端末のネットワーク遮断」
「Step2:IT部門 → 該当端末のウイルススキャン、ログ取得」
「Step3:必要に応じて外部のセキュリティ会社に連絡」のように、具体的かつ行動ベースで、実際の運用をイメージできるようにしてほしいです。

4. 出力の形式
「フローチャート形式にまとめた表」で回答してください。
各ステップを「番号」「実施者」「内容」「備考・注意点」の列に分けて整理してください。文体は丁寧かつシンプルに。初心者にもわかりやすくお願いします。

5. 制約
・10〜15ステップ以内に収め、技術用語には簡単な説明を添えてください
・一般的な企業での利用を前提とし、特殊な機器・仕組みは避けてください
・「添付ファイルを開いた」「リンクをクリックした」など、2パターン以上のケースに対応できるようにしてください

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出力例

セキュリティ対策時に利用できるプロンプトの出力例のイメージ画像

④情報収集、調査時に利用できるプロンプト

特定のIT製品(例:新しいクラウドストレージサービス)について比較情報を知りたい。

プロンプト

1. ペルソナ(人物設定)
IT部門のマネージャーとして、複数のクラウドストレージサービスを導入検討中の立場で回答してください。

2. 内容
社内で新しいクラウドストレージサービスの導入を検討しており、候補は「Google Drive」「Dropbox Business」「Box」「OneDrive for Business」です。チームでファイルを共有・編集する業務が多く、セキュリティ、料金体系、ストレージ容量、サポート対応などの観点で比較したいです。中小企業(従業員50名程度)での導入を想定しており、できるだけわかりやすく全体像を把握できる比較情報がほしいです。

3. 具体例
たとえば、「セキュリティ(暗号化・アクセス制御)」「1ユーザーあたりの月額料金」「Microsoft 365やGoogle Workspaceとの連携可否」といった軸での比較表を作ってほしいです。用途や特長の簡単な解説もあると助かります。

4. 出力の形式
ITに詳しくない管理職にも説明しやすいように、わかりやすく、シンプルな表形式にしてください。雰囲気はビジネス向けで、読みやすく丁寧に。

5. 制約
・「製品名」「主な特長」「料金プラン(月額)」「セキュリティ機能」「連携機能」「向いている企業規模」の6列で比較表を作成してください。
・製品のメリット・デメリットを中立的に記述してください。
・推測や誤情報の可能性がある場合は明記してください。

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出力例

情報収集、調査時に利用できるプロンプトの出力例のイメージ画像

⑤社員教育業務で利用できるプロンプト

ファイル共有について社員向けの啓蒙メールを送りたい

プロンプト

1. ペルソナ(人物設定)
情報セキュリティ部門のマネージャーとしてアドバイスをお願いします。

2. 内容
最近、社内で不適切なファイル共有(個人的なクラウドストレージの使用、メールへの機密情報添付など)が増加しているため、全社員向けに啓蒙メールを作成したいと考えています。セキュリティリスクを理解してもらい、適切なファイル共有方法を周知することが目的です。

3. 具体例
以下のような内容を含むメールを想定しています:
「先日、個人のDropboxで機密情報を共有した事例がありました。このような行為は〇〇のリスクがあるため…」といった具体的な事例を交えた説明文。

4. 出力の形式
技術的な専門用語は最小限に抑え、一般社員でも理解しやすい平易な言葉で説明してください。脅かすようなトーンは避け、前向きで協力的な雰囲気のメールにしてください。

5. 制約
・メールの長さは400字程度
・件名と本文の形式で作成
・必ず含める要素:
– 現状の問題点
– 具体的なリスク
– 推奨される共有方法

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出力例

社員教育業務で利用できるプロンプトの出力例のイメージ画像

⑥システム導入時に利用できるプロンプト

SaaS導入検討時の判断基準を整理したい

プロンプト

1. ペルソナ(人物設定)
情報システム部門のリーダーとして、業務効率化のために新しいSaaSサービスを導入する責任を担っている立場で回答してください。

2. 内容
現在、社内でSaaS型の業務支援ツール導入を検討していますが、選定の際に注目すべき判断基準が社内で明確になっていません。セキュリティやコストだけでなく、導入後の運用やサポート体制、既存システムとの連携など、包括的に考慮すべき観点を整理したいです。社内の他部署とも共有できるようなわかりやすい資料のたたき台として、検討基準を一覧化して提示してほしいと考えています。

3. 具体例
たとえば「初期費用と月額費用の総合的コスト」「多要素認証やログ監視の有無といったセキュリティ機能」「既存のActive Directoryとの連携可否」「ベンダーのサポート体制(対応時間・チャネル)」「データのエクスポート可否」などの評価軸ごとに、検討ポイントを簡潔に説明する形式でまとめてほしいです。

4. 出力の形式
社内会議でそのまま活用できるように、ビジネス向けの丁寧なトーンで、わかりやすく表形式で整理してください。IT部門以外の管理職でも理解できるよう、専門用語には簡単な補足も添えてください。

5. 制約
出力は「評価項目」「判断基準の説明」「チェックポイント(例)」の3列からなる表形式にしてください。項目数は10前後とし、冗長な説明は避けて1項目あたり100文字以内で簡潔にまとめてください。推奨SaaS製品の名前や特定のベンダー名は出さず、あくまで判断基準の整理に徹してください。

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出力例

システム導入時に利用できるプロンプトの出力例のイメージ画像

⑦コスト管理業務に利用できるプロンプト

ストレージコストが増加する要因と対策をリストアップしてほしい

プロンプト

1. ペルソナ(人物設定)
IT資産管理を担当する責任者として回答してください。

2. 内容
近年、社内で利用するクラウドストレージやオンプレミスのファイルサーバーのストレージコストが増加しています。従業員数の増加に加え、業務で扱うデータ量も多様化・増加しており、無計画な保存や重複ファイルの存在、バックアップ世代数の管理不足なども疑われます。そこで、ストレージコストが増加する典型的な要因と、それぞれに対する有効な対策を体系的にリストアップしてもらい、社内での改善提案資料の基礎にしたいと考えています。

3. 具体例
たとえば「古いデータの削除ポリシーがないため容量が圧迫されている」というような課題に対して、「保存期間に応じた自動アーカイブ設定を導入する」といった対策をセットで提示してほしいです。可能であれば、発生頻度の高い順や、影響度の大きい順で整理されていると参考になります。

4. 出力の形式
部内で検討資料として使えるよう、ビジネス向けの落ち着いたトーンで整理してください。視覚的にわかりやすくするため、表形式で要因と対策を対応づけて一覧化してください。技術用語には補足を加えてもらえると助かります。

5. 制約
出力は「要因」「説明」「推奨される対策」の3列からなる表形式で構成してください。10~15項目程度にまとめてください。ベンダー名や具体的な製品名は含めないでください。あくまで汎用的な観点での整理としてください。また、対策は現実的かつ実行可能性を意識して提示してください。

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出力例

コスト管理業務に利用できるプロンプトの出力例のイメージ画像

⑧IT戦略立案時に利用できるプロンプト

IT部門としての戦略・ロードマップ策定のアイデアが欲しい

プロンプト

1. ペルソナ(人物設定)
企業のIT部門責任者として、回答してください。

2. 内容
当社は従業員約300名の中堅企業で、これまでIT施策は短期的な改善やトラブル対応が中心でした。今後は「業務効率化」「セキュリティ強化」「データ活用」「クラウド活用」などを中期的視点で進めたいと考えています。しかし、何から着手し、どのようなステップで進めればよいか明確になっていません。経営方針に沿ったIT部門としての戦略と、その実行ロードマップのアイデアを段階的に提示してほしいです。

3. 具体例
たとえば、「1年目はIT資産の現状把握と可視化」「2年目はクラウド移行と業務自動化」「3年目はデータ分析基盤の整備と活用」といった形で、戦略テーマに沿った年度別の方針・重点施策を示してほしいです。また、それぞれのフェーズでの期待効果や経営貢献の視点も加えてください。

4. 出力の形式
経営会議などで説明資料として使えるよう、整理されたビジネス文書風のトーンでまとめてください。技術用語は必要最低限とし、説明が必要な場合は補足してください。内容は簡潔ながら、戦略性が伝わる構成でお願いします。

5. 制約
出力は「フェーズ(年度)」「戦略テーマ」「主な施策」「期待効果」の4列で構成された表形式としてください。項目数は3年分(または3段階)とし、それぞれに整合性があり、全体で戦略的な流れが見えるようにしてください。一般論にとどまらず、実行可能なレベルの施策を提案してください。

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出力例

IT戦略立案時に利用できるプロンプトの出力例のイメージ画像

今回は8個のプロンプトを紹介いたしました。
その他、情シス業務におけるプロンプトを30個まとめた資料を無料配布しております。
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株式会社オプティムでは、社内で利用できるAIチャットボットサービスを提供しています。

「Chat GPT」と「OPTiM AIRES」の違い

Chat GTPは主にインターネット上のデータを元に回答を生成します。
OPTiM AIRESは貴社のマニュアルやFAQ等を登録することで、専用のチャットボットを作れるサービスです。
また、登録された資料のみを元に回答を生成するため、極力ハルシネーションを防ぐことが可能です。

ヘルプデスク業務の一次回答として社員の皆様に便利にご利用いただけます。詳しくは以下よりご確認ください。

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