MDM・PC管理サービス「OPTiM Biz」を2025年8月31日にver.10.2へとアップデートしました。本アップデートは、iOS/iPadOS、Windowsそれぞれのプラットフォームにおいて、管理性や利便性を高める機能追加・改善が行われております。以下に、主な変更点をご紹介いたします。
この記事の目次

iOS
構成プロファイルのiOS制限にApple Intelligence制限を追加
iOS/iPad 18.4のリリースから、「Apple Intelligence」が日本語で利用できるようになりました。2025年8月現在、最新のOSがインストールされている場合、Apple Intelligenceの生成AIを自動的に利用する設定になっており、ChatGPTとの統合も可能です。
端末管理者がApple Intelligenceの利用を制御できるよう、構成プロファイルアップロードの「iOS制限設定」にApple Intelligenceの制限に関する項目を追加します。
以下が追加する制限項目です。
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ジェン文字を許可
ジェン文字:入力した文字からオリジナルの絵文字を生成する機能 -
Image Playgroundを許可
テキストなどから画像を生成する機能 -
画像マジックワンドを許可
メモアプリにて、手書きのスケッチやテキストに適した画像を生成する機能 - 外部インテリジェンスの統合を許可
- 外部インテリジェンスの統合へのサインインを許可
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外部インテリジェンスワークスペースのIDを許可
外部インテリジェンス:ChatGPTとGoogle Lensのこと(2025/8時点) -
メールの要約を許可
メールの内容を要約する機能 -
メールのスマートリプライ機能を許可
メッセージやメールへの返信候補を提案する機能 -
Safariの要約を許可
ブラウザアプリSafariで開いたWebページの内容を要約する機能 -
“メモ”の文字起こし機能を許可
メモアプリで録音された音声を文字起こしする機能 -
“メモ”の文字起こし要約機能を許可
上記の文字起こしされた内容を要約する機能 -
ビジュアルインテリジェンスの要約機能を許可
ビジュアルインテリジェンス:カメラに写った被写体を解説する(ChatGPT・Google Lensと連携)機能 -
Apple Intelligenceレポートを許可
Apple Intelligenceの利用状況を確認できる機能
利用イメージとしては
お悩み | おすすめ設定 |
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ChatGPTに社外秘情報が漏れないか不安 |
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社外秘データをAppleのクラウドに送信されたくない |
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うっかり社外秘情報を入力してしまわないか不安 |
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制限すべきか悩ましい場合は、以前公開したMDM活用ブログ「企業向けガイド:iOS/iPadOSのApple Intelligenceの機能制限を構成プロファイルで実現する方法」の「Apple Intelligenceは制限すべき?」の章をご覧ください。
オプション
「Optimal Biz Antivirus by TREND MICRO」の名称を「OPTiM Biz Antivirus powered by TREND MICRO」へと変更
ver.10.0にて実施した「OPTiM Biz」への名称変更に伴い、「Optimal Biz Antivirus by TREND MICRO」の名称を「OPTiM Biz Antivirus powered by TREND MICRO」へと変更します。それに伴い、アプリのロゴ・アイコン・一部画面デザインと、利用規約およびプライバシーポリシーを改定します。
おわりに
今回のver.10.2へのバージョンアップでは、iOS/iPadOSにおいては管理機能が強化およびセキュリティが向上し、Windowsにおいては入力可能な設定値が拡張され、汎用性が高まりました。これらによって日々の運用における利便性と効率性がさらに高まりました。特に、Apple Intelligenceの制限設定では、管理者が細かく制限を設定できるようになったことで、セキュリティと利便性のバランスを保ちつつ、生成AIの恩恵を組織内で安全に受けられるようになります。
今後もOPTiM Bizは、ユーザーの皆様のご要望を反映しながら、より使いやすく、より安全なサービスを目指して進化を続けてまいります。引き続きご期待ください。
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