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FAQを改善するポイントは?
改善のサインやメリットを解説

問い合わせの削減や自己解決率の向上といったカスタマーサポートの課題は、FAQの継続的な改善によって解消できます。FAQは一度作って終わりではなく、データに基づく定期的な見直しと改善が不可欠です。

この記事では、FAQ改善が必要となるサインや、FAQ改善のメリット、改善のポイントと手順のほか、ツール導入のポイントなどについて解説します。

1. FAQは定期的な更新・改善が必要

FAQは一度作ってそのままにしてしまうと、ユーザーの疑問や問い合わせパターンが変化することにより陳腐化するコンテンツです。製品のアップデート、法改正、ユーザー層の変化など、さまざまな要因によってFAQの内容は古くなってしまいます。

定期的な改善を行えば、カスタマーサポートの問い合わせ件数削減や顧客の自己解決率向上、CX(顧客体験)の向上を実現できます。

2. FAQ改善が必要となる3つのサイン

FAQを見直すタイミングを判断するには、改善のサインを把握しておくことが大切です。FAQ改善が必要となる3つのサインについて解説します。

2-1. 0件ヒット率が高い

0件ヒット率が高い状態になっている場合は、FAQを改善するタイミングだといえるでしょう。0件ヒット率とは、FAQサイトの検索機能でユーザーが何かを入力したとき、回答が見つからない割合のことです。この数値が高い場合、FAQの項目が不足しているか、ユーザーが使う言葉と掲載されている言葉が違っている状態だといえます。

たとえば、企業がFAQに「解約手続き」とだけ記載していても、ユーザーが「やめる方法」「退会したい」といった言葉で検索することは珍しくありません。意味は同じでも違う言葉を使っている場合、解決率を下げる要因となることもあり、0件ヒット率は改善の重要な指標として定期的にモニタリングすることが大切です。

2-2. FAQを整備しても問い合わせ件数が減らない

FAQを整備しても問い合わせ件数が減らない場合、FAQの回答内容に問題がある可能性があります。これは、回答がわかりにくかったり、情報が不足していたりするほか、手順が複雑すぎるなどの要因が考えられます。

この課題を特定するには、特に問い合わせが多い内容の件数を定点観測するといいでしょう。問い合わせが減らない背景には、「回答を読んでも解決しなかった」というユーザー体験が隠れており、早急なコンテンツの充実化が求められます。

2-3. 受電内容が同じ質問に集中している

コールセンターや問い合わせフォームに同じ質問が繰り返し届く場合、その質問はFAQに掲載されていないか、掲載されていても見つけにくい状態になっていると考えられます。受電内容を定期的に分析し、多く質問される内容をFAQに反映することで、問い合わせ件数を効果的に削減できます。

問い合わせ対応履歴は、信頼度の高いFAQ改善のヒントです。コールセンターとFAQ担当者が連携し、定期的にデータを共有する仕組みを作ることが重要です。

3. FAQを改善するメリット

FAQの改善は、企業とユーザーの双方にさまざまなメリットがあります。FAQ改善の3つのメリットについて解説します。

3-1. サポートコスト・工数の削減

FAQ改善のメリットは、サポートコストや工数を削減できることです。FAQが改善されると自己解決率が向上し、コールセンターや問い合わせフォームへの流入が減ることで、コストや工数の削減につながります。

たとえば、月間1,000件の問い合わせのうち30%をFAQで解決できるようになれば、月300件の対応を削減できます。FAQ改善による自己解決率の向上は、スタッフがコア業務に集中できる環境をつくる上で欠かせない取り組みだといえるでしょう。

3-2. 顧客満足度(CSAT)の向上

FAQ改善によって自己解決率が向上し、結果的に顧客満足度(CSAT)の向上につながる点もメリットのひとつです。ユーザーが疑問を抱いたとき、FAQで素早く正確な回答にたどり着けると、問い合わせの手間なく問題を解決できます。この体験が顧客満足度(CSAT)を高めます。

しかし、回答を探す手間がかかったり、回答が不十分だったりすると、ユーザーは電話やメールでのサポートに頼らざるを得えません。FAQの品質がそのまま顧客体験の品質に反映されるため、FAQの改善が重要になります。

3-3. サポート品質の均一化

FAQを改善するメリットとして、サポート品質の均一化が挙げられます。FAQ改善によって、誰がサポートを担当しても同一水準の回答を提供できる環境が整います。

ナレッジが特定の担当者に集中している組織では、担当者によって回答の質がばらつきやすく、引き継ぎや教育にコストがかかってしまいますが、FAQを改善すれば、新人オペレーターでもFAQを参照しながら迅速に対応できるようになるでしょう。

属人化の解消は組織のサポート品質を長期的に安定させるための基盤となります。FAQ改善を効率的に行うには、FAQ・Webマニュアル・AIチャットボットをまとめて管理できるOPTiM Support & Growth Portalのようなツールの導入も有効な選択肢です。

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4. FAQ改善に欠かせない4つの指標

FAQ改善の取り組みを進めるには、まず現状を把握することが不可欠です。改善のための指標を把握することで、改善すべき箇所を客観的に特定できます。

4-1. 0件ヒット率

FAQ改善には、0件ヒット率を確認しましょう。この数値が高いほど、FAQ項目の不足や表現の問題が深刻であることを意味します。FAQの管理画面や検索ログを分析することで、0件ヒットになったキーワードの一覧を取得し、新規FAQ作成の優先リストを作ることができます。

4-2. クリック率(CTR)

クリック率(CTR)は、FAQの検索結果からユーザーが実際に記事をクリックした割合のことで、FAQ改善の指標として確認することが大切です。CTRが低い場合、検索結果に表示されるタイトル(質問文)の表現がユーザーの検索意図と合っていない可能性があります。

FAQのタイトルをユーザーが実際に使う言葉に近づけることが、CTR改善の基本です。検索ログとCTRを照合することで、どの記事のタイトルを優先的に見直すべきかを特定できます。

4-3. 問い合わせ件数

FAQ改善の指標として、問い合わせが発生した件数も把握しましょう。問い合わせが減らないということは、FAQを見ても問題が解決しなかったと考えられるため、この数値が多いほど回答の質に問題がある可能性が高いといえます。

解決率を高めるには、問い合わせが多いFAQ記事を特定し、回答内容の充実化・図解の追加・ステップ形式への書き換えなどの改善を行う必要があります。

4-4. VOC(顧客の声)

FAQ改善には、VOC(顧客の声:Voice of Customer)を把握することも大切です。VOCとは、コールセンターや問い合わせフォームに寄せられるユーザーからのフィードバックを指します。

VOCを把握するには、コールセンターの受電内容を月次で集計し、上位の質問トピックをFAQに反映するサイクルを作ることが重要です。VOCをFAQ改善に直結させる仕組みを構築することが、継続的な品質向上のカギとなります。

VOCをFAQ改善に活かすには、OPTiM Support & Growth Portalのように問い合わせ対応履歴を一元管理できるツールを利用するといいでしょう。

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5. FAQを改善するための7つのポイント

現状を把握したら、具体的に何を改善するか判断します。以下の7つの改善ポイントを優先度に応じて実施することで、FAQサイトの品質を体系的に向上させることができます。

5-1. FAQの項目を充実させる

0件ヒット率の高いキーワードをFAQとして追加することが、FAQ改善のポイントです。ユーザーが実際に検索したキーワードをログから抽出し、対応するFAQを新規作成します。コールセンターの受電内容やフォームの問い合わせから、不足しているトピックを特定することも有効です。ユーザーのリアルな言葉をFAQの質問文に反映することが、検索ヒット率を高める近道となります。

5-2. 検索性を向上させる

ユーザーが使う言葉(口語・略称・別称)でも検索されるよう、検索性を向上させることもFAQ改善のポイントのひとつです。専門用語のみでFAQを作成すると、ユーザーの検索に引っかからないこともあります。サジェスト機能や表記ゆれに対応した同義語登録を活用することで、検索精度を大幅に向上させることができます。

5-3. FAQの項目をカテゴリ分けする

FAQ改善には、項目のカテゴリ分けもポイントといえます。製品・機能・手続きなどでカテゴリを設け、ユーザーが迷わず必要な情報へたどり着けるようにしましょう。ユーザーの視点でカテゴリ名をつけることが重要で、社内の用語よりも、ユーザーが探すときに使う言葉を優先しましょう。カテゴリが増えすぎた場合は、階層を整理することも大切です。

5-4. 問い合わせが多い順に並べる

問い合わせが多い順に並べることも、FAQ改善のポイントです。閲覧数や問い合わせ頻度が高いFAQを上位に表示することで、ユーザーが求めている情報に素早くアクセスできます。アクセス解析をもとに定期的にランキングを更新し、常に需要の高い順に並べ直すことが重要です。よく見られるFAQを目立つ位置に配置するだけで解決率が向上するケースも少なくありません。

5-5. 回答をわかりやすく書く

FAQ改善のポイントとして、回答をわかりやすく書くことも挙げられます。テキストだけの説明では理解しにくい内容に対し、図解や画像などを取り入れましょう。操作手順や設定方法といった図解できる情報は文字だけよりもわかりやすくなります。また、一つのFAQで複数の質問に答えようとすると回答が長くなり、ユーザーが必要な情報を見つけにくくなります。一問一答の原則を守り、シンプルで明確な回答を心がけることが重要です。

5-6. SEO対策を施す

SEO対策を施すこともFAQ改善のポイントです。FAQ記事が検索エンジンで上位表示されることで、サイト外からの自己解決を促進できます。タイトルにユーザーが検索しそうな質問文を含め、本文内に関連キーワードを適切に配置することが基本です。構造化データを実装することで、Googleの検索結果にFAQが表示されやすくなり、クリック率の向上も期待できます。

5-7. 定期的に内容を更新する

FAQは定期的に内容を更新しましょう。製品のアップデートや法改正、サービス仕様の変更のたびにFAQを更新し、情報の正確性を維持することが欠かせません。更新日を記載し、有効期限が切れたFAQはアーカイブ・削除して品質を保ちます。四半期ごとの棚卸しや、製品リリース時に更新するルールなどを設定することをおすすめします。

6. FAQサイトの改善を進める手順

FAQ改善はKPI・KGIを設定し、それに基づいた改善を続けていくことが重要です。以下の4つのステップで進めることで、継続的な改善サイクルを確立できます。

  • ステップ1:KGI・KPIを設定する

    まず、FAQ改善によって達成したい重要目標達成指標(KGI)と、それを測るための重要業績評価指標(KPI)を明確にします。「自己解決率を◯%向上させる」「問い合わせ件数を月◯件削減する」など、数値目標を具体的に設定することが重要です。

    目標が曖昧なままでは、改善の成果を判断できず、取り組みの優先順位もつけにくくなります。

  • ステップ2:改善策を考える

    KPIで定めた指標の結果とVOCをもとに、最も効果が期待できる改善箇所を特定します。0件ヒット率が高いならFAQの項目追加、CTRが低いならタイトル改善、閲覧後の問い合わせが多いなら回答内容の充実化など、課題と施策を対応させます。

    複数の課題がある場合は優先度をつけ、効果が大きい課題から取り組みましょう。

  • ステップ3:改善を実行する

    改善策を策定したら、優先度が高い課題から順番に実行します。大規模な変更(カテゴリ構造の見直し、デザイン変更など)の場合は、ABテストで効果を検証してから全体展開するようにしましょう。

    小さな改善を積み重ねるアプローチが、継続的な品質向上を実現する上で効果的です。

  • ステップ4:結果を分析・可視化する

    設定したKPIをもとに、改善効果を定量的に評価します。数値が改善されていれば、同様の施策を他のFAQ記事にも展開できます。

    効果が出なかった場合は原因を分析し、仮説を立て直して再計画します。改善の結果を可視化することで、チーム内での共有や次のアクションへの橋渡しがスムーズになるでしょう。

問い合わせ件数や解決率などを可視化するには、OPTiM Support & Growth Portalなどのツールを利用することをおすすめします。

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7. FAQ改善のためのツール導入のポイント

FAQ改善を継続的に進めるには、データ収集・分析・コンテンツ更新のサイクルを効率化できるツールを活用するといいでしょう。自己解決率の向上と問い合わせ対応コストの削減を同時に実現するには、ツール導入は重要な選択肢といえます。

7-1. FAQツールの主な機能を確認する

FAQ改善に役立つツールの機能として、まず確認したいのがアナリティクス機能です。検索ログ・閲覧数・0件ヒット率などをダッシュボードで確認でき、改善箇所を素早く把握できる機能が求められます。また、チャットボット連携機能も見逃せません。ユーザーの質問パターンをAIが学習し、FAQの追加・修正候補を自動提案することで、運用工数を大幅に削減できます。

7-2. チャットボットと連携できるか確認する

チャットボットが受け付けた質問を蓄積してFAQ候補として活用できる機能があると、改善サイクルを大幅に短縮できます。リアルタイムで問い合わせデータをFAQ改善に反映できる仕組みは、データドリブンな運用に不可欠です。

OPTiM Support & Growth PortalはAIチャットボットとFAQを一体で管理し、問い合わせデータをリアルタイムにFAQ改善へ活用できる環境を提供しています。AIで解決できなかった問い合わせをオペレーターに引き継ぎ、その内容をFAQ化する仕組みも備えており、有人対応とのシームレスな連携で改善サイクルの質を大きく高められます。

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8. FAQ改善とツール活用で、サポート品質とCXを同時に高めよう

FAQ改善は、KPIを定めてデータを分析し、改善ポイントを特定・実行するサイクルが基本です。0件ヒット率やCTR、自己解決率、VOCを踏まえて改善していくことで、継続的な品質向上が実現できます。

FAQやWebマニュアル、AIチャットボット、問い合わせ管理をオールインワンで管理したいとお考えの方は、AIカスタマーポータルの「OPTiM Support & Growth Portal」をご検討ください。データに基づく改善サイクルを効率よく回し、サポート品質とCXを同時に高めていきましょう。

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